人生日記劇場

セミリタイアを目指したいが、今すぐ無職にもなりたい20代後半男性の日記

自由意志がないからなんなのか

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自分は自由意志はないと思っている。Wikipediaを見ると、「何からも影響を受けずに気持ちや考えを生み出す能力があるとする仮説」とある。まずこの定義が自分の認識と違っていないことを確認する。そのうえでやはり自由意志はないと思う。人間は、というより脳はシステムであり、前の状態と外部からの入力によって次の状態が決定されるという物理的な決定論を採用しているわけである。量子論不確定性原理を考慮に入れても、観測により決定した状態しか存在しないので、別の未来があり得てもそれは認識の外の話である。

自由意志があると思っている人間は、今晩のおかずから支持政党まで、常に自分は誰からの指図も受けず主体的に決めていると考えているのだろうか?それは思い上がりが過ぎるんじゃないかと思う。真に自発的なんてものは存在しないと考えることに慣れすぎているからだろうか?晩御飯をカレーにするかスパゲッティにするかを選択するとき、昨日スパゲッティを食べていたことや、冷蔵庫にカレーを作れるだけの具材が残っていることを考慮にいれないことなんてあるだろうか?それを考慮に入れて自分の中で咀嚼して判断を下しているんだ、ということだろうか?その判断をする基礎だってそれまでの積み重ねじゃないのか?意識が発現する最初まで戻ったとき、その意識が周りの影響を受けずに形成されたものだと思っているのだろうか?もしかしてそういうふうにはかんがえないのか?

また、自分が常に主体的な選択をしている考える人間が、実際の選択はそれまでの考え方(前の状態)と新たに外部から入力される情報で決まるのだと認識することで、行動の変容が生まれることも理解できない。「あっ自由意志ってないんだな」と認識したあと行動が変容するとしても、それも決まっているわけだから今まで通り生活するだけでは?と思う。認識して行動を変えるならば、それすら決まっているのに変えてどうなるのか。みんなそれは織り込み済みで生きているんじゃないのか…?

こんなことを考えたのは先日テッド・チャンの息吹を読んだから。

テッドチャンの2作目の短編集だが、どれをとっても傑作で面白かった。やっぱすげえよ…テッドチャンは。SFではあるが、現実世界の捉え方を新たにするための基盤を提供してくれる。科学は世界を拡張してくれるが、それと同時に我々も世界に対する認識をアップデートしなければならないという事実を伝えてくれる。最新科学についていろいろ勉強してみようかなと思えた。

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